はじめに
光回線を利用する際に、電話サービスも一緒に契約できることをご存知でしょうか?それが「ひかり電話」です。従来の固定電話とは仕組みが異なり、光回線を利用するため、様々な特徴があります。この記事では、インターネット回線の専門家である筆者が、ひかり電話の特徴を一般の読者に向けてわかりやすく解説します。
ひかり電話とは?
ひかり電話は、光回線を利用したIP電話サービスです。従来の固定電話は電話回線を通して音声データを送受信していましたが、ひかり電話はインターネット回線を通して音声データを送受信します。そのため、光回線を利用していることが前提となります。
ひかり電話の特徴
ひかり電話には、従来の固定電話にはない様々な特徴があります。
基本料金・通話料金が安い
ひかり電話は、従来の固定電話に比べて基本料金や通話料金が安く設定されていることが多いです。特に、NTT東西の加入電話(固定電話)への通話料金は全国一律料金で、通話料がお得になります。また、携帯電話への通話料金も割安になるプランが用意されていることがあります。
電話番号が変わらない(番号ポータビリティ)
現在使用している電話番号をそのままひかり電話で利用することができます(番号ポータビリティ)。電話番号が変わることで発生する様々な手続きが不要になるため、スムーズに移行できます。ただし、一部の電話番号(ISDN専用番号など)は番号ポータビリティができない場合があります。
1つの回線で複数番号を利用可能
ひかり電話では、1つの光回線で複数の電話番号を利用することができます。例えば、自宅用と仕事用で電話番号を分けたり、家族それぞれで電話番号を持つことも可能です。
FAXの送受信が可能
ひかり電話でもFAXの送受信が可能です。ただし、FAX機器の種類や設定によっては正常に送受信できない場合があるため、事前にプロバイダに確認することをおすすめします。
緊急通報(110番、119番など)も可能
ひかり電話でも、従来の固定電話と同様に、緊急通報(110番、119番、118番)が可能です。ただし、停電時には電話が使用できなくなるため、注意が必要です。
高音質通話
光回線を利用するため、従来の固定電話に比べて音質が良い傾向があります。クリアな音声で通話することができます。
豊富なオプションサービス
プロバイダによっては、様々なオプションサービスが用意されています。
- ナンバーディスプレイ: 発信者の電話番号を表示するサービス。
- ナンバーリクエスト: 非通知でかけてきた相手に番号通知を要求するサービス。
- キャッチホン: 通話中に別の着信があった場合に、割り込み着信を受けられるサービス。
- ボイスワープ: かかってきた電話を別の電話番号に転送するサービス。
これらのオプションサービスを利用することで、より便利にひかり電話を利用することができます。
ひかり電話の注意点
ひかり電話を利用するにあたって、注意しておきたい点もあります。
光回線の契約が必要
ひかり電話は光回線を利用したサービスなので、光回線の契約が必須となります。光回線を契約していない場合は、ひかり電話を申し込むことができません。
停電時に使用不可
停電時には、ひかり電話は使用できなくなります。これは、ひかり電話の機器が電源を必要とするためです。災害時などに備えて、携帯電話などの連絡手段を確保しておくことをおすすめします。
一部の電話番号にかけられない場合がある
一部の電話番号(050から始まるIP電話番号など)には、ひかり電話からかけられない場合があります。事前にプロバイダに確認するか、通話前に番号を確認することをおすすめします。
まとめ
ひかり電話は、従来の固定電話に比べて基本料金や通話料金が安く、高音質通話が可能になるなど、多くのメリットがあります。光回線を契約する際には、ひかり電話の導入も検討してみてはいかがでしょうか。ただし、停電時に使用できないなどの注意点もあるため、事前にしっかりと確認しておくことが重要です。